令和２年度 うえの病院 病院指標

1位・・大腸ポリープ：当院の消化器内科で最も多い症例は、大腸ポリープです。当院では主に「ポリペクトミー」、「内視鏡的粘膜切除術（EMR）」といわれる方法で病変の形や大きさに応じて内視鏡により治療を行っております。
2位・・大腸憩室炎、大腸憩室症
3位・・細菌性腸炎
4位・・誤嚥性肺炎
5位・・ウイルス性腸炎

当院では、血液透析、血液濾過透析、腹膜灌流等を行える設備、機器等が整っているため、「末期腎不全」の症例が多くなっています。
上記の統計（DPCコード）上では患者数30名となっておりますが、常時100名ほどの透析患者さまを管理しております。
末期腎不全の患者様のほとんどが糖尿病や高血圧等の合併症を患っており、同時にそちらの治療も行っております。
分院の「うえの腎透析クリニック」では、130名ほどの透析患者さまを管理しており、病態によっては本院の方へ入院していただくことも可能です。

1位・・胆のう結石症
2位・・胆石性胆のう炎・胆のうポリープ・胆のう腺筋症
3位・・鼠径ヘルニア
消化器外科では、鼠径ヘルニアや胆のう結石症、胆石性胆嚢炎が全体の約7割を占めております。
（治療方法）
腹腔鏡手術（おへそから器具を挿入し、お腹に大きな傷をつくらない手術）を行っております。
身体への負担も少なく比較的短い入院期間での治療が可能です。

蜂窩織炎や褥瘡が多い症例となっております。

大腸肛門科で最も多い症例は、内痔核です。脱肛や排便時出血のひどい方は手術を受けられています。
外痔核もある場合は、同時に手術することもあります。下血の症状がある患者様のほとんどが、内外痔核による出血が原因となっています。
次いで多い症例は、痔瘻です。痔瘻とは、肛門に細菌が入り、膿がたまることでトンネルができてしまう病気です。

リハビリテーション科で多い症例は、転倒等による骨折です。
（骨折が増えてきた大きな要因）
高齢化ととともに骨がもろくなり、体幹のバランス感覚が悪くなって、転倒しやすくなるためです。女性は閉経後に骨密度が減少しますので、特に注意が必要です。
（治療方法）
大腿骨頚部骨折に対する手術は、折れている骨を取りのぞいて人工物でできた骨に置きかえる人工骨頭挿入と、折れた部分を金属の板やネジ（骨接合材）で固定する観血的骨接合術があります。また、病状に応じたリハビリを併せて行っております。