平成28年度 うえの病院 病院指標

当院では、血液透析を行える設備等が整っているため、末期腎不全の症例が多くなっております。
末期腎不全の患者様に対して、「外科的処置」が必要になった場合は、外科医と透析担当医の両方で診療を行っております。
次いで、栄養障害などの症例が多くなっています。最近は、飲み込みの悪さ（摂食障害）などから低栄養状態となる症例が多く、嚥下造影検査などにも力を入れています。摂食障害の患者様は、口からの栄養摂取ができないため、高カロリーな輸液を投与します。

肛門科で最も多い症例は、内痔核です。内痔核で入院される全患者様が手術を受けられています。外痔核もある場合は、同時に手術することもあります。下血の症状がある患者様のほとんどが、内外痔核による出血が原因となっています。
次いで多い症例は、痔瘻です。痔瘻とは、肛門に細菌が入り、膿がたまることでトンネルができてしまう病気です。こちらも入院した全患者様が手術を受けています。

リハビリテーション科で最も多い症例は、胸椎や腰椎や骨盤の圧迫骨折です。手術症例はなく、保存的治療・リハビリを中心に行っています。
次いで、大腿骨頚部骨折が多くなっております。手術は、折れている骨を取りのぞいて人工物でできた骨に置きかえる人工骨頭挿入と、折れた部分を金属の板やネジ（骨接合材）で固定する観血的骨接合術があります。

胃腸科で最も多い症例は、胆石性胆のう炎です。腹腔鏡手術（おへそから器具を挿入し、お腹に大きな傷をつくらない手術）にて胆のうを摘出します。
身体への負担も少なく７日程度の退院が可能です。
当院で多い症例の2位は、細菌性腸炎です。細菌が感染している食べ物を食べることで発症します。抗生剤投与・絶食・安静にて軽快します。
当院で多い症例の３位は、大腸憩室炎です。大腸の壁が外側に飛び出してできる「憩室」で細菌が繁殖して炎症を起こす病気です。